製作の流れ

金型製作とは素材に力を加えて変形させたり、流し込んで固めたり、同じ形の製品を大量に作るために、
主に金属素材を用いて作った型を総称して金型といいます。
自動車・家電製品など、広く産業界で使われています。
身近なところですとたい焼きや人形焼きを焼いている鉄板も金型の一種です。
例えば、自動車のボディーは、金属板をプレス金型によって成形加工することで出来上がります。
また、樹脂製品やプラスチック材料、ゴム、ガラス等の素材の成形加工用にも金型が利用されます。
金型の品質が製品の良し悪しを左右するため、金型は各産業にとってとても重要視されています。
東海鉄工所は自動車用プレス金型の一貫製作メーカーです。

金型イメージ

1 設計打合せ・工程計画: お客様から頂いた製品データをもとに環境・安全性・コストを考慮しTOKAIのベテランスタッフが方案検討及び工程計画を立案しお客様と打合せを行います。

2 成形シミュレーション（スプリングバック）: お客様から頂いた製品データを元に、解析ソフトJ-STAMPを利用し今まで蓄積したノウハウを元に、造形検討～シミュレーション解析を行っております。
シミュレーションは、独自の設定により、実型にほぼ近い結果が得られており信頼度の高い解析結果を得ることが出来ます。

3 3Dソリッド設計: TOKAIでは100％ 3Dソリッド設計で行ってます。(※2Dも対応可)安全性、搬送性、加工性、量産時にメンテナンスし易い設計を目指し、これまでTOKAIで蓄積してきたノウハウを織り込みます。TOKAI独自の自動干渉チェックにより上下型の構造物、CAMスライダー、搬送時などの干渉を無くし設計しています。

4 モデリング作成業務: 成形シミュレーションの結果を基に形状当て面、逃がし面、型撓み見込み等をモデルデータに反映し、形状加工用のモデリングを実施しています。

5 各NCデータ作成（2NC-3Dプロ）: 構造用、プロファイル、形状加工用の加工用NCデータを作成します。
蓄積された加工のノウハウを全てデータベース化し、加工の合理化を図り、加工時間の短縮化、及び自動化を実現化しております。
また加工対象物の材質に合わせ、最適な加工条件を選定することで、加工品質を向上させます。

6 機械加工: 加工機へ加工データを遠隔転送・管理するシステム（DNCSystem）により短納期対応しています。
5面加工機は4台保有し、門型加工機は計11台保有しています。
高精度な加工を維持できるよう日々管理しております。

7 仕上・スポッティング: 機械後に部品の組付け・溶接・焼き入れ・磨き・スポッティング作業を行います。
ベテランエンジニアの五感を頼りに品質を確認します。
機械では測れない、微妙な光具合や感覚的な歪みを読み取り、お客様に満足いただける品質に近づけます。

8 プレス: 自動車用金型では最大級の大きさをもつ2000トン2500㎜×5000㎜テーブルのメカリンクサーボプレスのほか、800トンのメカプレス、1500トン、500トンの油圧プレスを保有し、合計4台のプレスを保有しております。
高難度の深絞り製品仕様への対応、およびプレスラインによる工程間の効率的な金型品熟作業が可能です。

9 検査(接触・非接触測定): 3次元測定機ベクトロンを利用し検査しています。
また、ベテラン職人による巧みな五感をもとに機械では判断できない外観評価も見逃さないチェック体制を整えております。
不具合の原因がどの工程にあるか、ベクトロンの非接触機能を駆使したカラーマップにより工程間の解析を行っております。